こんな方々のための施術です。
- 寝たきりで口腔ケアが必要な方
- 身体が不自由で歯科医院への通院が困難な方など
①まずは、ご自宅や施設で無料検診を受けて下さい
②検診の結果をみて、治療方針やスケジュールを決めていきます。
※現在のケアプランを変更する必要はありません。
③訪問の開始です。
お口の中は細菌の巣であり、生きている限り清潔に保つ必要があります。
しかし介護を
必要としている高齢者の多くは、十分なお手入れがされていないのが現状です。
昨今「口から食べること」が生きる意欲を高めるとして、お口の中の環境を整える大切さ
が注目を集めています。
従来の訪問歯科診療は、入れ歯作りや痛みのある所の処置が中心でしたが、健康で豊かに 長生きするためには、実は口腔ケアが一番重要なのです。「食べられるお口をつくる」ことは 美味しく楽しく安全な食生活を営める基盤となり、生活を安定させ生きる意欲の向上に繋がり ます。また定期的・継続的な口腔ケアは、誤嚥性肺炎・虚血性心疾患・脳梗塞などの予防に 効果があるのです。
高齢者の主な死因は、お口の細菌と関係が深い
☆脳梗塞、心筋梗塞・狭心症
→細菌の出す内毒素による血管の炎症、損傷
☆悪性新生物(癌など)
→細菌の出す発癌物質が関与(主に口腔癌、咽頭癌)
☆肺炎(誤嚥性肺炎)
→細菌の増加と嚥下機能の低下
※その他歯周病菌の関与が強い病気、菌血症、糖尿病、心内膜炎など。
口腔乾燥症
唾液が少なくなってお口の中がパサパサ。入れ歯も落ちるし味も分からない。 薬の副作用や病気が隠れていることも…。
肺炎
口腔ケアが不十分な高齢者の方では、その汚れが気管へと流れて 「誤嚥性肺炎」を繰り返し亡くなるケースが増えています。
認知症
認知症であると口腔ケアが不十分になり、むし歯や歯周病が進行しやすい。 口臭の原因にもなります。
脳卒中
脳卒中の後遺症で食べる・飲み込むといった基本的な動作に障害が 出ることがあります。口腔ケアによるリハビリも大切です。
認知症の進行を遅らせることができる
口腔ケアを行った場合、何もしない時と比較して認知症の進行は緩やかになる ことがあります。理由としては口腔ケアによるお口への刺激や歯科衛生士との コミュニケーションなどが脳を活性化していると考えられます。 (最初の半年位は、認知機能が一時的に回復することもあります)
肺炎(誤嚥性肺炎)の発症を抑えられる
口腔ケアを行った場合、肺炎の発症率は約半分になります。
食べる機能が向上する
口の中の清掃だけでなく、口の周囲の筋肉を刺激し、マッサージをすることにより 口腔機能が改善されます。→ご家族や介護スタッフの方のご負担が軽減されます。
免疫力の機能向上
唾液には多くの免疫物質が含まれており、口腔ケア(唾液腺マッサージ)により 唾液の分泌が促進されます。また、お口からお食事ができることにより、免疫系 において重要な役割を担う腸管の機能低下を防ぐことができます。
生活の質(QOL)の向上
外出が困難な高齢者にとって、コミュニケーションが取れる人は限られてきます。 口腔ケアを行い信頼関係を築くことにより生きる活力が沸いてきたり、生きる喜び を感じて頂けたりする場合が多々あります。
※ 口腔ケアは介護保険の適用があります。介護認定のない方は医療保険でも受けられます。
※ 口腔ケアはケアプランの枠外となるため、介護保険の限度枠に捉われず受けられます。